令和5年度定期総会模様                                              
  開催日時 令和5年6月27日(火)午後3時〜午後4時10分

  開催場所 中央コミュニティーセンター


 1.開会の言葉 越川副理事長
           

 2.理事長挨拶 伊東理事長
   
         
 
  本日はお忙しい中、公益社団法人-銚子市シルバー人材センターの定時総会にご出席を頂きましてありがとうございます。
昨年までの3年間は、新型コロナ感染予防のため、理事・幹事と限られた会員だけでの開催として、議事に対しての採決は、やむなく委任でお願いする形をとっていました。

本年は、コロナ前(2019年)と同様に会員の皆様全員の出席を前提に開催することを決め、準備をしました。新型コロナの感染症法上の分類が、5/8に2類から5類に変更されたことによります。
危険度が低くなったとは言え、まだ完全に終息したわけではありませんので、本年は、来賓の方はお招きしないでの開催としました。
コロナの状況はワクチン接種等で、好転していると思われますが、私は、まだ、充分に感染に注意し、油断しないようにしたほうが良いと思っています。
世間的には、ロシアによるウクライナ侵攻が終息の気配さえ見えません。
このことも原因の一つなのでしょうが、ものの値段が上がり続けています。
私もたまにスーパーに行くのですが、例えば、前は2000円台買えたものが、同じものでも3千円台となっていて、ずいぶん割高に感じてしまいます。
さて、シルバーの事をお話したいと思います。
千葉県の中には旭市、香取市等48のシルバー人材センターがあります。
千葉県内のシルバーを纏めているのが、県のシルバー連合になります。
さらに、各都道府県のシルバーを、全国シルバー人材センター協議会が束ねています。
シルバーの組織としてはこのような仕組みとなっています。
全国にはシルバー人材センターが、約1300あり、全国の会員数は約70万人、年間の受注額(売り上げ)は、約3000億円となっています。
 私、昨年の6月に理事長を仰せつかってから丁度1年が経ちました。 
11月に新任の理事長の研修会が、全シ協主催で、東京で開催され行ってきました。
 議題のなかに
★1.会員を増やしましょう。(増やしなさい。)  
★2.デジタル化を推進しましょう。(推進しなさい。)
というテーマ(目標、指示)が揚げられていて、これが後ほど、県のシルバーを通して各シルバーに指示されてきました。 これに対応して行かなければなりません。
★1.の 会員を増やしましょう。についてですが
 今までは会員増への対策につきましては、市役所にお願いして、シルバーのチラシを町内回覧のなかにいれさせて頂いています。 また、県の連合負担で、朝刊の中にチラシを入れて、銚子市内の各家庭に届けています。どちらも、年1回です。 それでも、ここ数年、会員の数は減少しています。私個人の考えは、シルバー人材センターが思っているほど知られていない。つまり認知度が低いと思っていて、市内の皆さんにもっと知って頂く行動をしなければと考えています。
★2.デジタル化の推進についてですが、
 イメージとしましては、今多くの方がもっているスマホを使ってシルバーの事務所と会員とのやりとりができるようにして行きなさい。…ということになります。具体的には、例えば、定時総会の案内を各会員のスマホに流し、出欠を各会員のスマホからセンターのパソコンに返信するなどの事が考えられます。現行の郵便によるやりとりより、費用も減り、時間も短縮できます。今後、デジタル化にうまく対応していけば、他にもいろいろな業務で、効果が期待できます。 
 次に、本年10月から実施される、インボイス制度への対応が必要になります。   
              これは消費税の納税に関係することで、数年間で段階的に納税額が増えていくことにになります。  
 最後になりますが、事務所のあるこの建物が文化財に指定されるとの事です。  そうなりますと、別の場所に引っ越さなければなりません。  確定ではないのですが、引っ越し先の候補はあります。 引っ越し先、引っ越す時期が確定しましたら、あらためて会員の皆様にお知らせします。   今後、これらのことを進めていく上で、会員の皆様、事務所の皆様の、ご協力、ご支援が必要となります。  シルバー人材センターの、存続と発展のためよろしくお願いいたします。
  以上です。
                                                             
 3. 表彰者(敬称略)   
     表彰状 (会員10年在籍)             
    宮内 伊佐生  大胡 光雄  下谷 正夫  江畑 昇  高橋 章  高橋 安二  金子 国雄
    大坂 道明  内田 はる  金谷 鉄次  下谷 安美  井戸端 君子  桑村 てつ子  
    富山 秀雄  田村 精一  小西 勝治  大川 豊  荒沢 英雄  高橋 勝治 
     感謝状 (役員就任年数 6年及びシルバー在籍20年以上)
    小島 明

 4. 定足数報告
  出席会員41名・書面表決書提出122名 合計163名
                        (6月27日現在会員数219名の過半数を超え、定款第17条の定足数を充足)

 5.議事録署名人選出  伊東理事長・越川副理事を選出

 6.議事  古川事務局長から会議資料に基づき以下順次説明  

   報告事項

  (1)令和4年度事業報告
    概要

受注額が、令和3年度147,682千円から、令和4年度

146,604千円と1,078千円の減(前年度比99.3%)となりました。今年度は、公共受注においては公園等の除草業務は安定して受注、施設管理業務についても市の施設の改修工事が終了した事より利用者が増加、稼働率が上向いた事により、公共では件数、金額ともに前年に比べ増加となりました。民間からの受注は、繁忙期に会員の減少、高齢化により外作業の人員が不足していた為対応できなかった事より、受注の見送り、キャンセルが見受けられました。又危険な作業、場所については極力仕事を受付しないようにしている為、金額は11月の単価改定により前年度に比べほぼ同額に推移しましたが、件数は減少となりました。


     ・受注状況 
  受注先  項 目 R3年度  R4年度  増 減  増減率(%)
 公 共  件数(件)
金額(千円
21923,621 25625,550 37
1,929
116.9%
108.2%
民 間  件数(件)
金額(千円
3,332 124,061 3,164 121,054 168
3,007
95% 97.6%
 合 計  件数(件)
金額(千円
3,551 147,682 3,420 146,604 131
1,078
96.3% 99.3%

 派遣業務の受注額につきましては、令和3年度15,863千円から、令和4年度14,542千円(前年度比91.7%)と、前年度に比べ減少しています。大口取引先の受注が春先から夏場にかけて低迷した事より受注額が伸びず、冬場以降は新たな取引先が増え状況が回復してきましたが、年間では減少となりました。
また、国・市からの補助金は、併せて8,200千円と前年度と同額となりました。

収支につきましては、ロシアのウクライナ侵攻、円安等によるエネルギーや原材料などの価格高騰により諸経費の負担が増加していますが、11月に価格改定を行い、受注額も前年度並みの数字を確保した事もあり当期経常額が、前年度2,602千円から当年度4,407千円を計上し、収支が1,805千円の増となり今期も黒字を計上しました。

会員の募集状況におきましては、市に依頼して春先に約2,700部のリーフレットを隣組回覧に入れてもらいました。加えて千葉県シルバー人材センター連合会の協力もあり、全国紙に折り込みチラシを入れシルバー人材センターの告知を行う事が出来ました。しかし今年度もコロナの影響が続いた為、入会の動きが低調であったことに加えて、年齢による免許返納、体調不良等の理由による退会者が増えたことより会員数は減少しました。

次に事故についてですが、物損事故が12件発生、内4件を保険対応しました。傷害事故は7件発生、内6件の保険対応となりました。物損、傷害共に前年度に比べ増加となっており、傷害の1件は、1ヵ月以上の入院事故となってしまいました。

次年度に於いては、消費税の仕入税額控除の仕組みが変わるインボイス制度が始まり、当センターの支払いの負担増が見込まれており、周囲の環境がより厳しいものとなりますが、まず第一に事故防止のための安全対策を重要課題にした上で、シルバー事業の両輪である業務量増加、会員増加に努める事に注力していきたいと考えます。


            
 (2)令和5年度事業計画

 公益社団法人銚子市シルバー人材センター(以下「センター」)は、平成811月の設立から、今年度27周年を迎え、設立以来、会員数及び実績数値を伸ばしてきました。しかし、ここ数年は会員数、実績数値ともに頭打ちの状況が続き、会員平均年齢も令和412月時点で74.9歳と、年々高齢化が進んでおり、今後も厳しい運営状況が、続くものと予想されます。

 総務省の発表によると、日本の高齢者人口は20231月現在3621万人で、総人口に占める高齢化率は約29%になりました。一方、銚子市の高齢化率は同年同月時で39.3%となっており、高齢化のスピードは全国平均をはるかに上回るものとなっています。こうした中、高年齢者が働くことを通じて生きがいを得るとともに、高年齢者の能力の積極的な活用を通じて、地域社会の維持・活性化に貢献する、シルバー人材センターの役割は、地域社会においてますます重要性を増しています。

 このような状況を踏まえ、センターは以下の事項を計画・推進していきます。

 1、会員の増強
 
 ここ数年、全国的にシルバー人材センターの会員数は減少傾向にあります。企業の定年延長等の原因が考えられますが、当センターにおいても同様の傾向がみられます。シルバー人材センター事業を維持・推進するためにも、会員の確保は最重要課題であることから、より積極的に会員増に向けた取り組みを行います。

毎月第一月曜日に開催している入会説明会は実施を継続しながら、これ以外にも入会相談の随時受け付けや、入会説明会の流動的開催、出張相談会などを検討・実施していきます。入会促進用のチラシの作成・配布も継続し、より効果的なチラシの作成・配布に努めます。

未就業及び就業機会の少ない会員の退会を防止するため、就業サポートに取り組み、相談員の設置等も視野に、その方法を検討します。未就業及び就業機会の少ない会員に対し希望しない仕事への就業も呼びかけ、マッチングの向上、未就業率・退会会員の減少に務めます。

草刈や剪定などの実技研修会の実施も継続し、草刈や剪定など会員の技術の向上に努めるとともに、より効果的な実施法を検討します。家事援助や日常生活支援など新たな分野の就業に取り組む会員の育成にも努めます。また、こうした新たな分野での活躍が期待される、女性会員の拡充を図るため、女性会員が明るく元気に活躍出来る環境の整備にも取り組みます。

    2、就業機会の拡大

       銚子市におけるシルバー事業の発展のため、会員増強と両輪で推し進める必要があるのが、就業機会の確保と拡大です。これまでの実施法を踏襲しつつ、新たな方策をまじえながら就業機会の拡大に務めます。

     就業募集のチラシなどの頒布物は、これまで通り定期的に発行・配布を行います。その内容や配布方法については、町内回覧の活用の他、市と協議しながらより効果的なものを検討・製作します。

  会員が希望する仕事において、事業所等での継続的な就業を希望する割合が高くなってきていることから、こうした継続的な就業を確保・拡大するため、市内の事業所及び団体等への働きかけを行い、この分野の就業機会の拡大に務めます。

 一方、就業希望者が減り実績が落ちている除草や剪定等の分野についても、その原因の調査・分析を行い、維持・拡大の方策を検討します。また、実績の少ない成長分野についても精査し、その拡大に努めます。

 今や会員の多くがスマートフォンを利用する時代となり、デジタル端末から様々な情報を得られる時代となりました。より多くの会員に就業提供を図るため、ホームページやSNS、ショートメール等を活用した、受注案内の情報提供について、その実施方法を検討・計画します。

 新規にこだわらず、既存のお客様へのサポートも継続し、より安定的な受注と、既存のお客様からの新たな就業依頼の増加につなげるよう、その方策を実施・検討します。


 3、安全・適正就業の推進

   草刈機による飛び石事故や物損事故はなかなか減りません。「安全・適正就業推進委員会」並びに、「安全・適正就業推進員」による安全パトロールを継続し、研修会や会報などを通じてヘルメットや安全ベルトの着装、正しい脚立の使用法、ハチによる被害防止などの安全情報の周知徹底を図ります。

 就業中および就業途上での事故・ケガについても、今まで以上に高所や急傾斜地、道路に面した場所、砕石地など、危険性の高い場所での就業について見直しを行い、より安全な就業の実施を徹底します。

派遣就業は今や実績額の1割を占めるまでになりました。今年度も、発注者からの指揮命令や混在作業など、疑義のある就業については、積極的に派遣への見直しを実施、適正就業の推進に努めます。

 4、事業推進体制の強化

令和510月よりインボイス制度が実施されます。これによりセンターが納付する消費税額が段階的に増額となり、今後、さらなる財政負担の増加が予想されます。また、センターが入居する中央地区コミュニティーセンターの文化財利用、耐震性の問題から、センターの移転の必要性がでており、この移転対応も直近の問題となっています。

 インボイス制度については、多額の税負担が見込まれることから、千シ連や周辺センターと連携しつつ、動向を注視しながら対応していきます。

移転問題については、会員やお客様にとり利便性が損なわれることがないよう、適切な経費・方法で実施すべく、市と連携・協議を進めていきます。

これまで積極的に進めてきた、受注業務の内容による実施時期の振り分けについては、より積極的に実施していき、待機受注の減少、キャンセルの防止、時期による受注件数の平均化に務めます。見積を行う人員を配置し、注文に対する下見や見積等の対応を早めに行うことでキャンセルの減少に務めます。

銚子市におけるシルバー人材センター事業の有用性をより積極的にアピールするため、ボランティア活動については、これからも継続し、その内容を精査・検討します。

ホームページを活用した広報活動も続け、本年度はさらに、ツイッターやラインなどソーシャルネットワークサービスを利用した情報発信を体系化・推進し、会員及び地域住民へむけた啓発活動を強化します。



(3)令和5年度収支予算 総会資料のとおり(掲載略)


   決議事項  

    第1号議案 令和4年度貸借対照表、正味財産増減計算書及び財産目録の承認の件

           (1)貸借対照表
           (2 正味財産増減計算書    
           (3)財産目録

           (4)監査報告 
総会資料のとおり報告され承認されました。

    第2号議案  理事改選の件
   第3号議案  監事改選の件


 7.閉会のことば  越川副理事長による閉会の言葉で閉会となりました。