定期総会模様                                            
  開催日時 令和6年6月26日(水)午後3時〜午後4時40分

  開催場所 銚子市市民センター


 1.開会の言葉 越川副理事長
           

 2.理事長挨拶 伊東理事長
   
         
 本日はお忙しい中、公益社団法人-銚子市シルバー人材センターの令和6年度の定時総会にご出席を頂きましてありがとうございます。
本日は、 越川 信一市長さん、広野 恭代(ひろの やすよ)市議会議長さんに、来賓としてお越し頂いています。お忙しいなかありがとうございます。この後、ご挨拶を頂戴します。
  今年は、大きな出来事として、事務所の移転がありました。
 中央コミセンが、文化財指定を受けるため、海鹿島保育所の跡地に引っ越しすることとなりました。

 引っ越し先を、ご配慮頂いた銚子市長さんはじめ、小保方高齢者福祉課長さん、関係する市職員の方々には、大変お世話になりました。
 引っ越しは、3/15(金)〜3/18(月)までの4日間で完了しました。事前の引っ越し準備、当日の備品等の移動、そして海鹿島での事務所立ち上げに、職員、臨時職員、会員の皆様に大変なお骨折りを頂きました。
おかげさまを持ちまして、大きなトラブルもなく、3/19(火)より営業を開始することができました。
 因みにですが、シルバーは今年の11月で満28歳になります。以前に一度引っ越しをしていて今回が2度目の引っ越しです。
平成8年に産声をあげ、当初は市役所の市民ホールのあたりに事務所を構えていました。
その5年後の平成13年に市役所の片隅から、今までの場所の中央コミセンに移転したと記録に残っています。
中央コミセンの場所で、約22年業務を行いました。
 海鹿島の事務所は、地理的に、銚子市の中央から、東の外れに移りました。
これを機に、お客様の利便性を考慮して、4月から、就業代金の支払いについて、コンビニからできるようにしました。
今までの、現金持ち込み、もしくは、銀行からの振り込みが、コンビニからの支払いに、だいぶ置き換わっています。便利になったのではと思っています。
 日々変化が無いように動いているシルバーの事業も、法律の改正、制度の変更などに対応することが求められます。
関係のある、インボイス制度とフリーランス法について、簡単に触れたいと思います。
 まず、昨年10月から実施された、インボイス制度。これは、シルバー人材センターの運営に大きな影響があります。
消費税に関係することで、適格請求書が無いと、消費税の税額控除が受けられないと言うものです。
これについては、会員の皆さんと、シルバーの間の契約方法を見直す事で、対応しようとしています。
 次に、本年の秋からフリーランス法が施行されます。
フリーランスとは、簡単に言いますと、特定の団体に所属せず、従業員を使用せず個人で仕事をしている人(事業者)を言います
シルバーの会員も、フリーランス事業者に当たります。
フリーランス法では、次のような事を禁じて、事業主を保護します。
例えば、 取引条件を明示しない。
仕事の結果に対して正当な理由がなく、やり直しをさせる、または返品をする。
あるいは、また報酬を減額する。・・・等々です。
この法律に対しても、対応が求められており、具体的にどのように対応するか、検討中です。
 最後になりますが、デジタル化につきまして、お話します。
最近、会員の皆様のスマホに、センターの事務所からLINEで、仕事の案内が届いていると思います。
これは、全国シルバー人材センター協議会から指示されている、シルバーのデジタル化の一環として仕組みを作って始めたものです。
この仕組みは、今後、ボランティア草刈り、親睦旅行等のイベントの通知、と出欠の問い合わせ等に使われていき、手間と経費の削減に役立ちます。
 今後、これらのことを進めていく上で、会員の皆様、事務所の皆様の、ご協力、ご支援が必要となります。
シルバー人材センターの、存続と発展のためよろしくお願いいたします。
以上です。

                                                             
 3. 表彰者(敬称略)   
     表彰状 (会員10年在籍)             
    関野 恵美子   穴沢 一   根本 文子   橋本 勇二   渡辺 良平 
    椎名 茂   小川 正子   江畑 幸孝   西宮 弘子
     表彰状 (役員3期在籍)
    荒沢 英雄

 4. 定足数報告
  出席会員43名・書面表決書提出122名 合計165名
                        (6月26日現在会員数221名の過半数を超え、定款第17条の定足数を充足)

 5.議事録署名人選出  伊東理事長・越川副理事を選出

 6.議事  古川事務局長から会議資料に基づき以下順次説明  

   報告事項

  (1)令和5年度事業報告
    概要

受注額が、令和4年度146,604千円から、令和5年度

142,955千円と3,649千円の減(前年度比97.5%)となりました。今年度は、公共受注においては公園等の除草業務は安定して受注、施設管理業務についても引き続き業務を継続しており、公共では前年度並みの数字を確保しました。民間からの受注は、外作業の会員の減少、高齢化による就業出来る日数、時間の減少が見受けられ、受注の減少、キャンセルにつながり、前年度に引き続き件数、金額の減少となりました。又、今年度は3月に事務所移転という当センターにおいては、大きな出来事もありその移転作業前後は、本来の就業活動が行えなかった事も減少要因となりました。

    ・受注状況 

  受注先  項 目 R4年度  R5年度  増 減  増減率(%)
 公 共  件数(件)
金額(千円
25625,550 241
25,800
-15
250
94.1%
101.0%
民 間  件数(件)
金額(千円
3,164 121,054 2,973
117,155
191
3,899
94%
96.8%
 合 計  件数(件)
金額(千円
3,420 146,604 3,214
142,955
206
3,691
94% 97.5%

 

派遣業務の受注額につきましては、令和4年度14,542千円から、令和5年度15,297千円(前年度比105.2%)と、前年度に比べ増加しています。会員1名が就業する取引先の契約終了もありましたが、新たに何名かの会員が就業できる大口取引先が増え状況が好転した結果、年間では増加となりました。

また、国・市からの補助金は、併せて8,200千円と前年度と同額となりました。

収支につきましては、世界情勢が悪化し、円安等によるエネルギーや原材料などの価格高騰により諸経費の負担が増加、人件費も毎年の最低賃金の上昇もあり増加傾向となっています。また、令和 510月よりインボイス制度が始まり消費税の仕入税額控除の一部が認められなくなり消費税の支払額も増加した為、経常額が前年度4,407千円から当年度1,047千円を計上、今期も黒字を計上しましたが、前年度に比べ3,360千円の減少となりました。

会員の募集状況におきましては、市に依頼して約2,600部のリーフレットを隣組回覧に入れてもらい、広報銚子に会員募集の記事も載せてもらいました。加えて千葉県シルバー人材センター連合会の協力もあり、今年度も全国紙に折り込みチラシを入れシルバー人材センターの告知を行う事が出来ました。ハローワークにおいても1つの選択肢としてパンフレット等で当センターを紹介してくれた事もあり、年齢による免許返納、体調不良等の理由による退会者よりも新規入会者が増えたことにより会員数は増加となりました。

次に事故についてですが、物損事故が7件発生、内1件を保険対応しました。傷害事故は7件発生、内2件の保険対応となりました。傷害は前年度並み、物損は前年度に比べ5件の減少となりました。

次年度に於いては、令和6年3月に事務所を移転した事により、今まで負担をしてこなかった費用が新事務所の運営費用に加算される事により当センターの支払いの負担増が見込まれます。財務環境がさらに厳しいものとなりますが、移転新年度でもあり原点に立ち返り、シルバー人材センターの存在意義を再度認識した上で安全第一の就業を心掛け、業務拡大、会員増加に努めていきたいと考えます。


            
 (2)令和6年度事業計画

 全国の設置数は20233月時点で1308を数え、今や全国約8割の市町村に設置されるまでになったシルバー人材センターは、これまでにない転換期を迎えようとしています。令和510月施行の「インボイス制度」に始まり、令和610月の「フリーランス新法」の施行、センターと会員、お客様の関係を見直す「包括契約」への移行も急がれ、これまでの運営方法をあらゆる側面から見直し、変革していかなければなりません。

銚子市シルバー人材センター(以下「センター」)に至っては、令和6年度は移転地で本格運営する初年度となります。センターが市の中心地から東端に移転したことで、事務局と会員、お客様との関係性に支障が出ぬよう創意工夫が求められ、センター運営のより効率的な運営方法を検討・実施していかなければいけません。

 こうした状況を踏まえ、センターは以下の事項を計画・推進していきます。

1、   会員の増加

企業の定年延長等の影響から、ここ数年、全国のシルバー人材センターの会員数は減少傾向にあります。当センターにおいても同様の傾向がみられ、銚子市におけるシルバー人材センター事業を維持・推進するためにも、会員の確保は最重要課題となっています。

会員の入会については、入会相談の随時受け付けや入会説明会の流動的開催など、従来通りの実施を継続しながら、より多くの高齢者に入会の動機付けが行えるよう出張相談会なども検討していきます。移転地周辺の住民に対する入会促進方法も検討・実施します。

会員増には退会者の抑止も重要な課題です。退会につながる未就業会員への就業サポートに積極的に取り組みます。未就業の理由は様々考えられますが、会員が希望する仕事と、依頼される仕事のミスマッチが一つの要因となっています。未就業会員に対しては、希望する仕事に限らず、依頼のあった仕事を積極的に紹介するなどし、マッチングの向上に努めます。

2、就業機会の維持・拡大

会員増と両輪で推し進める必要があるのが、就業機会の確保と拡大です。これまでの実施方法を踏襲しつつ、新たな方策をまじえながら就業機会の拡大に務めます。

会員が希望する仕事において、事業所等での継続的な就業を希望する割合が高くなってきていることから、こうした継続的な就業を確保・拡大するため、市内の事業所及び団体等への働きかけを行い、この分野の就業機会の拡大に務めます。

一方、就業希望者が減り実績が落ちている除草や剪定、表具等の分野についても、その原因の調査・分析を行い、維持・拡大の方策を検討します。また、実績の少ない成長分野についても精査し、その拡大に努めます。

新規にこだわらず、既存のお客様へのサポートも継続し、より安定的な受注と、既存のお客様からの新たな就業依頼の増加につなげるよう、その方策を実施・検討します。

3、広報活動とIT

会員増と就業機会の拡大をより効果的なものとするのが広報の充実です。今や会員やお客様の多くがスマートフォン(以下「スマホ」)を所有していることから、これらデジタル端末を活用した、あらゆる情報発信のIT化を推進します。

IT化推進のため、昨年度は会員専用サイト「smile to smile」と「LINE公式アカウント」の開設、及び「ショートメールサービス」を開始しました、令和6年度はこれらサービスの本格運営を進めます。

ホームページを活用した広報活動も継続し、上記IT化策と連動した、より効果的な運営を検討していきます。

従来実施してきたチラシなどの印刷物を使った広報活動も続け、より効果的な内容を精査するとともに、配布方法についても、町内回覧の活用等、市及び関係団体と協議しながらより効果的なものを検討・実施します。

シルバー人材センター事業の有用性をより積極的にアピールするため、ボランティアなどの地域貢献活動については、これからも継続し、その内容を精査・検討します。福祉まつりなど市内で実施されるイベントへの参加も検討していきます。

4、会員のスキルアップと安全・適正就業の推進

  会員のスキルアップのため、草刈や剪定などの実技研修会の実施も継続し、より効果的な実施方法を検討します。家事援助や日常生活支援など新たな分野の就業に取り組む会員の育成にも努め、こうした新たな分野での活躍が期待される、女性会員の拡充を図るため、女性会員が明るく元気に活躍出来る環境の整備にも取り組みます。

会員による事故やケガを防止するため、「安全・適正就業推進委員会」並びに、「安全・適正就業推進員」による安全パトロールを継続し、研修会や会報、ITによる情報発信などを通じて安全情報の周知徹底を図ります。また、高所や急傾斜地、道路に面した場所、砕石地など、危険性の高い場所での就業について、今まで以上に見直しを行い、高齢者である会員がより安全に就業できる環境の整備を徹底します。

今年度も、発注者からの指揮命令や混在作業など、疑義のある就業については、積極的に派遣への見直しを実施し、適正就業の推進に努めます。

5、事業推進体制の効率化と強化

令和6年度は海鹿島町にセンターが移転したことにより、事業運営に様々な悪影響が予想されます。この影響を最小限のものとするため、あらゆる施策を講じる必要があります。

就業に関する会員との様々なやりとりは、これまで事務局を基点として展開されてきましたが、この実施法を見直し、センターを基点とせずとも会員が自主的に就業に取り組める方策を検討していきます。仕事をご依頼いただくお客様にとっても、移転の影響は大きくで、コンビニ支払い可能な請求書を導入し、これを積極的に実施していきます。

令和510月からインボイス制度が施行されました。これにより今後センターが納付する消費税額が段階的に増額となるため、この先センター運営を大きく揺るがしかねない懸念事案となっています。この影響を最小限にするため、全国のシルバー人材センターに対応が迫られているのが、「包括契約」への移行です。当センターも、この流れに同調すべく、その時期や速やかな移行方法を検討します。

令和610月には「フリーランス新法」が施行されます。この法律が施行されると、会員が就業をする際に、事前に就業条件を明示する必要性がでてきます。これまでの会員への就業提供方法を根本から見直すことが必要で、IT化と連動しながら、この実施法を検討します。

これまで積極的に進めてきた、受注業務の内容による実施時期の振り分けについても、より積極的に実施していき、待機受注の減少、キャンセルの防止、時期による受注件数の平均化に務めます。見積を行う人員を配置し、注文に対する下見や見積等の対応を早めに行うことでキャンセルの減少に務めます。



(3)令和6年度収支予算 総会資料のとおり(掲載略)


   決議事項  

    第1号議案 令和5年度貸借対照表、正味財産増減計算書及び財産目録の承認の件

           (1)貸借対照表
           (2 財産目録    
           (3)正味財産増減計算書

           (4)監査報告 
総会資料のとおり報告され承認されました。

    第2号議案  任期満了に伴う理事改選の件
   第3号議案  任期満了に伴う監事改選の件


 7.閉会のことば  越川副理事長による閉会の言葉で閉会となりました。