しばらく前に、関西の方でシルバーの仕事で怪我をして健康保険で治療を受けたところ、後日、健康保険組合から 治療費の返還を請求されたケースがありました。 これは、就業中に起きた傷害であり、健康保険の対象とならな いというのが理由です。 では、業務上の災害なので労災が使えるのでは、と考えられますが、労働基準監督署は、 シルバーの業務は請負であり、雇用関係がないので、労災の対象ではないという見解です(誰も保険料を払ってい ませんし)。

(1)シルバー保険

では、シルバーの会員は何の補償も受けられないのでしょうか。 実は、シルバーでは、「シルバー保険」に加入して このような事態に対処しています。
シルバー保険は、仕事上の失敗から顧客に賠償しなければならなくなった時の補償である「賠償責任保険」と、会員が 仕事で怪我等をして治療費がかかった場合等に適用される「団体総合補償制度費用保険」からなっています。 具体的 には、仕事で怪我して入院すると一日3千円が支給される、といった具合です。 (医療保険ではありませんので、治 療費そのものが補償されるわけではないこと、補償額に限りがあることに、ご注意ください)

補償額の詳細については、「シルバー保険」のページをご覧く ださい。

(2)保険は適正に使おう

時々耳にする話として、「仕事中に怪我をして医者にかかったけど、恥ずかしいので、事務局には、黙っていた。」  とか、「適当にやったら失敗したけど、保険で対処できるので誰にも迷惑をかけないからいいや。」といったものがあり ますが、どちらもシルバー保険の適正な使い方とは言えません。

前者ですが、怪我をしたということは、他の会員も同様な場合に怪我をする可能性がありますので、これは公にして、他 の会員に知らせて同様な原因の怪我を防ぐことが肝要なのです。 また、これが一般化すると、怪我をしても保険請求が しずらくなる悪影響も無視できません。
 後者には誤解があるようです。 保険で賠償するということは、誰も損しないのではなく、シルバーに対する信用を傷つ けるかもしれないのです。 また、理事や事務局が保険の手続きをするわけですが、これが意外と大変で、本来の仕事を おいてやらざるを得ないので、仲間にも迷惑をかけることになるのです(本来取れるバズの仕事を失注するかも知れませ ん。)

  

(3)保険は使う機会がないのが一番

以上を読むと、保険を使うなと言っているようですが、決してそうではありません。 シルバー保険で補てんされる保険 金は必ずしも十分とは言えない現状を踏まえ、安全を初めとする仕事のルールを守り、事故がない、つまり保険を使う必 要がないようにしたいものです。 説教じみてきましたので、今回はこれまで。

  

(4)蛇足ですが

「保険で賠償すると誰も損しない」とのことですが、そんな打出の小槌みたいな話はありません。 事故が多ければ、全 員の会費から払っている保険料が上がるのは自明です。