令和5年度事業計画
1.基本方針
新型コロナの分類が5類に引き下げられ、それに伴い経済が回復に向かうと思われますが、人手不足の問題は少子高齢化と人口減少により、ますます深刻さを増してくることが予想されます。
当センターも企業で働く高齢者が増えた影響で会員獲得に苦慮していたところに新型コロナの感染拡大が追い打ちをかけた形となりました。企業や自治体、家庭などから仕事の依頼があるのに対応できる会員がいないため断らざるを得ない、一方、会員に意欲があっても能力や経験に適した仕事を提供できないという仕事のミスマッチが続いています。そして、今年度10月からはインボイス制度が導入され、センターに新たな納税コストが発生し、経営事情が厳しくなることが危惧されています。そうした中、当センターでは情報発信やコミュニケーションの「デジタル化」を進め、発注者及び会員の利便性と満足度の向上を図りつつ、コスト削減により効率的かつ健全な事業運営を行ってまいります。そして、会員が快適な職場環境で柔軟な働き方が出来るよう就労に関する情報の収集と提供に努め、新型コロナによる制限が緩和されたその先を見据えた取組を行い、会員拡大とイメージアップに努めます。
2.重点目標
- 情報発信技術の活用等による発注者及び会員の満足度向上
~時代に即応したセンターづくり - 事故防止と健康増進及び適正就業の推進
~安全・適正就業を推進するセンターづくり - 組織の再編と財政基盤の強化による経営の安定化
~自立安定したセンターづくり
3.実施計画
- 情報発信技術の活用等による発注者及び会員の満足度向上
- スマホ体験会や使い方講座を開催し、不慣れな人でもデジタル化のメリットを受けられるよう気軽に相談・体験できる機会を提供していきます。
- 各種イベント情報や参加者募集などをメールやLINE等で行い、ホームページの充実と活用を図り、公平・タイムリーな情報提供を行います。
- シニアパートナー制度の登録や入会説明会のデジタル化を進めながら、サロンなど直接シルバー会員と触れ合える場所の企画・提案を行います。
- 口コミと紹介による「ひとり1会員」運動と会員へのアンケートとヒアリング、会費納入の弾力的な取扱いによる「退会者ゼロ」運動を継続します。
- 後継者育成を図るため、草払と剪定の「就業体験会」及び「初心者講習会」を開催し会員拡大を図り、就業までの時間短縮や見積書や作業後の写真の送信など発注者満足度の向上を図ります。
- 安全・適正就業を推進するセンターづくり
- のぼり旗やカラーコーンの設置により「現場の見える化」を進め、草刈機安全講習会の開催と飛散防止ネット等保安具・安全具の活用により物損事故「ゼロ」を目指します。
- 運転を主な業務とする会員の交通安全講習会や交通安全教室の受講義務づけとアルコールチェッカーによる飲酒検査など交通事故防止に努めます。
- 市主催の健康相談予定表の配布、健康診断の受診励行による定期健康診断受診率100%の実現を目指します。
- 就業現場パトロールの回数を増やす、安全就業朝礼への参加を呼び掛ける、無事故目標日数ボードの設置など様々な方法で注意喚起を行い「安全はすべてに優先する」という意識の向上を図かります。
- グループ就業、ローテーション就業により長期就業の是正と就業率の向上を図り、「適正就業ガイドライン」の周知や委員会の開催等により適正就業の推進を行います。
- 組織の再編と財政基盤の強化による経営の安定化
- 事務費の改定、委員会や地域班長会等の組織の見直し、光熱水費や消耗品費等の削減により新たな納税負担(インボイス制度)に対応していきます。
- 理事会、各種委員会が相互に課題を共有し、連携しながら組織の活性化を図っていきます。
- 情報発信技術の利活用により事務処理の効率化を図り、事務局が就業拡大・企画開発業務を中心に行える体制づくりを進めていきます。
- 会員の能力・知識・経験を生かした新たな独自事業の企画、立案を行います。
- 指定管理者事業とリサイクル事業の収益率向上を図ります。
- 最低賃金改正に伴う配分金の引き上げ、公共事業の発注についての協力と安定的な事業の確保に努め、財政基盤の充実を図ります。
- 先進地シルバー人材センターへの視察研修、ハローワークとの情報交換、連合会の会議・研修会への積極的な参加により他の団体・組織との連携を深めていきます。
4.事業目標
- 会員数 256人
- (受託事業)
- 就業延日人員 24,800人日
- 配分金 9,100万円
- (派遣事業)
- 就業延日人員 5,450人日
- 賃金 2,350万円