令和4年度事業計画
1.基本方針
令和2年1月に最初の感染者が確認された新型コロナウィルス感染症は、二年以上経過しても終息せず、その影響は長期化し多方面に表れています。
外出自粛で様々な活動が中止となり、人との交流が少なくなっているため生活が不活発となり、フレイル(年齢を重ねることで生じやすい衰え)が進行するという高齢者の健康面への影響もその一つです。体力や機能の低下を防ぐためには、「栄養」と「運動」そして「社会参加」の3つが重要だということです。そして、その社会参加の一つである就労やボランティア活動の面で人とのつながり方や集う場のあり方もオンラインなどIT技術を活用した新しい形を作っていく必要があると言われています。
そうした中、当センターでは向こう3年間に達成すべき目標と取り組む施策を「中期事業計画2022」として策定しました。この計画をもとに、今年度の事業目標達成に向け効率的かつ健全な事業運営を図り、年齢に関係なく活躍できる場を提供できるよう、そして意欲と能力のある高齢者が身近な地域で安心して働くことができるよう就労に関する情報の収集と提供に努め、地域で信頼され、存在感のあるシルバー人材センターをめざしてまいります。
2.重点目標
- 魅力のあるセンターづくり
就業機会の拡大と入会促進そして退会抑制 - 安全安心なセンターづくり
作業環境の整備と健康増進による事故防止 - 自立安定したセンターづくり
組織の活性化と運営基盤の強化による経営の健全化
3.実施計画
- 就業機会の拡大と入会促進そして退会抑制
- 介護施設や学校、保育園などコロナ禍で人手を必要としている分野や水産物加工場など地場産業の分野で就業先の開拓を行います。
- 「緑のリサイクルによる休耕農地再生事業」「空家・空地見回り隊事業」などコロナ感染のリスクが低い野外作業を中心に未就業会員や新規会員の就業機会を確保します。
- 高齢者活躍人材確保育成事業やセンター独自による講習会を開催し、入会促進と後継者育成を行います。
- 口コミと紹介による「ひとり1会員」運動を継続し、特に女性と退職予定者を対象にした入会促進策を講じます。
- 「シニアパートナー制度」やサロンなど気軽にシルバー人材センターとつながる仕組みを提案していきます。
- 感染症対策を万全に行ったうえで「センター杯グラウンドゴルフ大会」を開催し、新規会員の入会促進を図ります。
- 会員へのアンケートとヒアリング、会費納入の弾力的な取扱いにより退会者ゼロを目指します。
- 作業環境の整備と健康増進による事故防止
- マスクの着用や手洗い・手指消毒の励行、毎朝の健康チェックを行い職場や現場における基本的な感染防止策を徹底します。
- 「事務局だより」やメール等による熱中症予防の啓発・注意喚起を行い、万が一に備えて見舞金制度加入を継続します。
- 運転を主な業務とする会員の交通安全講習会や交通安全教室の受講義務づけ、アルコールチェッカーによる飲酒検査など交通事故防止に努めます。
- のぼり旗やカラーコーンの設置により「現場の見える化」を進め、飛散防止ネット等保安具・安全具の活用により物損事故「ゼロ」を目指します。
- 「安全のしおり」の配布、就業現場パトロールの回数を増やす、全会員に安全就業朝礼への参加呼び掛けなど様々な方法で注意喚起を行い「安全はすべてに優先する」という意識向上を図かります。
- 市主催の健康相談予定表の配布、健康診断の受診励行、「健康セミナー」や「転倒予防教室」の開催など健康づくりのための事業を積極的に行います。
- 組織の活性化と運営基盤の強化による経営の健全化
- 理事会、各種委員会が相互に課題を共有し、連携が密になる体制作りを行い、組織の活性化を図ります。
- 会員への事務委託と職員の職務の明確化により事務処理の効率化を図り、事務局が就業拡大業務、企画開発業務を中心に行える体制づくりをします。
- 会員の能力・知識・経験を生かした新たな独自事業の企画、立案を行います。
- 近年の大幅な最低賃金改正に伴い、従来の就業基準単価に乖離が生じてきたため、会員に不利益が生じないよう配分金の見直しを行います。
- 公共事業の発注についての協力と随意契約の促進を図り安定的な事業の確保に努め、財政基盤の充実を図っていきます。
4.事業目標
- 会員数 247人
- (受託事業)
- 就業延日人員 24,750人日
- 配分金 9,000万円
- (派遣事業)
- 就業延日人員 5,400人日
- 賃金 2,300万円