令和3年度事業計画
1.基本方針
人生100年時代に照らせば65歳あるいは70歳で引退したあともまだ30年
近い人生が残っている可能性があるということです。現在の高齢者は、体力的にも
若返っていることが各種調査からも確認されており、定年=引退はあくまでも「通
過点」と考えることが自然なことだと思われます。そして、高齢者の能力・事情に
応じた活躍を図るため従来の65歳までの雇用確保措置に加え、70歳までの就業
機会の確保のために事業主が講ずべき措置について法改正が行われました。
これからは健康、趣味、ボランティア活動など生活時間と折り合いをつけながら
地域で働きたいとのニーズを持つ高齢者は確実に増えると思われます。しかし、
当センターの会員数は2年連続で減少しており、こうした高齢者をどう取り込むか、
センターの真価が問われています。
そうした中、当センターの今年度は中期事業計画(2019年度~2021年
度)のまとめの年にあたり、下記の事業目標の達成に向け、効率的かつ健全な事業
運営を図り、年齢に関係なく活躍できる場を提供できるよう、そして意欲と能力の
ある高齢者が身近な地域で安心して働くことができるよう就労に関する情報の収集
と提供に努め、具体的かつ継続的な地域貢献を通じて、地域で信頼され、存在感の
あるシルバー人材センターをめざしてまいります。
2.重点目標
- 魅力のあるセンター
会員数の確保と就業機会の拡大 - 安全安心なセンター
作業環境の改善と健康増進 - 自立安定したセンター
組織の活性化と運営基盤の強化
3.実施計画
- 会員数の確保と就業機会の拡大
- ポイント制度や夫婦会員会費半額制度等の活用、同好会活動の充実と魅力の発信による「ひとり1会員」声かけ運動を実施し、会員数の拡大を図ります。
- 市民の方々が利用できるサロン等シルバー人材センターの情報を気軽に得られる場所の提供を行います。
- 未就業会員へのヒアリングと会員アンケートを実施して退会者ゼロを目指します。
- 「緑のリサイクルによる休耕農地再生事業」「空家・空地見回り隊事業」など独自事業の充実・発展を図り、未就業会員や新規会員の就業機会を確保します。
- センター独自の草払・剪定講習会を開催し、入会促進と後継者育成を行います。
- ハローワークで失業保険認定日に求職者に対し、パンフレット配布と概略の説明を行います。
- 感染症対策を万全に行ったうえで「センター杯グラウンドゴルフ大会」を開催し、新規会員の入会促進を図ります。
- 作業環境の改善と健康増進
- マスクの着用や手洗い・手指消毒の励行はもとより、毎朝の健康チェックを行い、またサーマルカメラ(体温測定器)を設置し感染源を持ち込まないよう衛生管理を徹底します。
- 「事故に学ぶ交通安全のポイント」の全会員への配布、運転を主な業務とする会員の交通安全講習会の受講義務づけなど、就業中及び途上の交通事故防止に努めます。
- 屋外作業での日除け、休憩スペースの確保など熱中症予防対策の普及啓発・注意喚起を行い、今年度も見舞金制度に加入します。
- 安全就業委員会による現場パトロールや「安全就業ニュース」の発行などによる注意喚起を行い、「安全はすべてに優先する」という意識の向上を図ります。
- のぼり旗やカラーコーンの設置により「現場の見える化」を進め、飛散防止ネット等保安具・安全具のフル活用により物損事故「ゼロ」を目指します。
- 認知機能みまもりアプリ「ONSEIプラス」の採用検討、健康診断の受診励行、「健康セミナー」の開催など健康づくりのための事業を積極的に行います。
- 組織活性化と運営基盤の強化
- 理事会をはじめ専門部会及び各種委員会の機能強化と職員の資質向上のため先進地センターへの視察研修を実施し、組織の活性化を図ります。
- サポート事業担当の会員活用と事務の効率化により事務局が就業拡大業務、企画開発業務を中心に行えるよう体制を整備します。
- 会員の能力・知識・経験を生かした新たな独自事業の企画、立案を行います。
- 「緑のリサイクルによる休耕農地再生事業」の拡充により財政基盤の充実を図っていきます。
4.事業目標
- 会員数 290人
- 受託事業
- 就業延日人員 24,700人日
- 配分金 9,000万円
- 労働者派遣事業
- 就業延日人員 5,200人日
- 賃金 2,300万円