令和2年度事業計画
1.現況及び基本方針
生涯現役社会の実現という政策のなかで「生涯現役」とは「何歳になっても働き
続けられるとともに、働くことによって社会に貢献し、社会からも必要とされる」
という意味も含まれています。地域社会から必要とされていると感じることは生き
ることへのモチベーション(意欲)となります。
現役世代と一緒に働くことのより高齢者がこれまで培ってきた知識や経験を次の
世代に伝えていくことは、より豊かな社会を実現するための基礎となるものです。
高齢者が普段の生活を自らの選択と責任において送りながら、仕事や家事をこな
し趣味を楽しみ、またボランティア活動にも参加するなど家庭や地域において生き
生きと活動していれば、生涯現役を実現していると思います。それを実現する場の
ひとつとしてシルバー人材センターがあります。入会することにより会員として
働けるときに働くことで社会に貢献し、収入があることで責任感や緊張感を持ち、
同好会で趣味を楽しみ、ボランティア活動を通じて仲間づくりをする、このように
健康で他の人と交流を持ちながら喜びを感じられる生活を送ることが出来ます。
これからも年齢に関係なく活躍できる場を提供できるよう、そして意欲と能力の
ある高齢者が身近な地域で安心して働くことができるよう就労に関する情報の収集
と提供に努め、具体的かつ継続的な地域貢献を通じて、地域で頼りにされる存在感
のあるシルバー人材センターをめざしてまいります。
2.事業の重点目標
- 会員数及び就業機会の拡大
~生きがいを発見できるセンター - 就業環境の整備と健康増進
~事故のない明るく元気なセンター - 組織の活性化と運営基盤の強化
~自立安定したセンター
3.実施計画
- 会員数及び就業機会の拡大
- ポイント制度の活用等による「ひとり1会員」声かけ運動を年間通して実施し、会員数の拡大を図ります。
- 仕事の説明会と入会説明会の参加者を増やすためチラシやポスターなどを刷新し、新聞折り込みやポスティング、公共施設等での設置を行います。
- 事業開始3年目を迎える「緑のリサイクルによる休耕農地再生事業」や新規事業である「空き家・空地見回り隊事業」により未就業会員や新規会員の就業機会の拡大を図っていきます。
- 広報紙の全戸配布やホームページの定期的な更新などセンター情報の発信を強化します。
- かごしま国体の運営等に関するボランティア活動、「海の日」と普及啓発月間中の清掃等のボランティア活動、「きばらん海みなと祭」への参加など就業以外で活躍できる場を提供していきます。
- 「高齢者活躍人材確保育成事業」の講習会及びセンター主催の草払・剪定講習会の開催により入会促進を図り、後継者育成を行います。
- 夫婦会員制度を導入し年会費の負担軽減を行い、夫婦会員登録者の増加を目指します。
- 安全・適正就業と健康管理の推進
- 安全就業委員会による現場パトロールでの注意喚起や「安全就業ニュース」の発行などによる情報提供、センター独自の安全就業スローガンの募集などを行い「安全はすべてに優先する」という意識の高揚を図っていきます。
- 屋外作業での日除け、休憩スペースの確保など熱中症予防対策の普及啓発・注意喚起を行い、引き続き見舞金制度に加入します。
- のぼり旗やカラーコーンの設置により「現場の見える化」を進め、飛散防止ネット等保安具・安全具のフル活用により物損事故「ゼロ」を目指します。
- 交通安全講習会と交通安全教室の年1回の参加・受講を義務づけ、就業途上の交通事故防止に努めます。
- 健康セミナーの開催や「シルバー世代の健康管理」の配布、健康診断の受診励行など健康づくりのための事業を積極的に行ってまいります。
- 組織活性化と運営基盤の強化
- 理事会をはじめ専門部会及び各種委員会の機能強化と職員の資質向上のため先進地センターへの視察研修を実施し、組織の活性化を図ります。
- 事務の効率化や就業開拓、コーディネーターへの任用など会員の活用により事務局が就業拡大業務、企画開発業務を中心に行えるよう体制を整備します。
- 事業開始3年目となる「緑のリサイクルによる休耕農地再生事業」の拡充により財政基盤の充実を図っていきます。
- 会員の能力・知識・経験等を生かした新たな独自事業の企画、立案を行います。
4.事業目標
- 会員数 279人
- 受託事業
- 就業延日人員 24,500人日
- 配分金 1億1千2万円
- 労働者派遣事業
- 就業延日人員 5,150人日
- 賃金 2千3百7拾万円