令和2年度事業報告
概要
新型コロナウィルス感染症拡大により、就業施設の一時閉鎖や派遣先から の休業要請など就業面においては勿論、定時総会の縮小開催やイベント等の 中止など事業計画の面においても大きな影響を受けた一年でした。 そうした中、当センターの令和２年度事業実績は次のとおりとなりました。
- 会員数 231人 （前年度 257人）
- （請負・委任）
- 就業延人数 18,275日人 （前年度 19,697日人）
- 契約金額 95,675,946円 （前年度 103,779,614円）
- 配分金額 82,736,685円 （前年度 89,641,261円）
- 稼働率 53.7% （前年度 49.4%）
- （労働者派遣）
- 就業延人員 6,229人日 （前年度 6,547人日）
- 契約金額 30,913,033円 （前年度 31,559,993円）
- 賃金 24,578,917円 （前年度 25,340,114円）
会員の状況は、ポイント制度や夫婦会員会費割引制度の積極的活用を促し 口コミによる入会促進を図りましたが、「コロナ禍で入会を躊躇した」「他で 就職した」などの理由により新規入会者が前年度より少なく、また年度当初 に退会者が多かったため２年連続して会員数が減少しました。長期間就業し てきた会員が退会したことにより、草刈・農作業等の一般作業分野と剪定作 業等の技能分野での就業会員不足がより一層深刻となり事業実績に大きく影 響しました。
受託事業は契約金額、就業延人員ともに前年度より大幅に減少し、特に民 間事業の受託件数が１８０件以上減少しました。また、派遣事業についても 就業会員不足のため就業実人員が減少し、民間事業で前年度を下回る結果と なりました。受託事業、派遣事業共に新規会員の確保と後継者育成が喫緊の 課題です。また「ワンコインサービス」は平成２６年度の事業開始以来、利 用実人数・就業延人員・契約金額等毎年増加してきましたが、昨年度に引き 続き、今年度も実績が減少しました。多様な事業者や団体が見守り活動など 生活支援サービスの提供を始めたことにより利用者の選択肢が増えた事が減 少した要因の一つと考えられます。
のぼり旗やカラーコーンの設置等による就業現場の「見える化」を図り、 現場パトロールでの注意喚起や飛散防止ネット等の活用を行った結果、物損 事故は減少しましたが、骨折や挫創等の傷害事故が４件発生しました。 今年度は、県警本部交通企画課の協力による交通安全教室がコロナ感染症 拡大防止のため開催できず、また例年開催している市と地元警察そして地元 の自動車学校の協力による交通安全講習会も参加者を限定しての開催となり ました。そして各種情報提供を行い事故防止に努めましたが、交通事故が ３件発生し、内１件は死亡事故となりました。対策会議の開催や「緊急事態 （事故多発）」の告知、ドライブレコーダーの設置等、再発防止策を講じまし た。また、新型コロナの感染対策として作業場でのマスク着用と人数制限、 様々な情報提供を行い、夏場には熱中症に対する注意喚起と見舞金制度によ る備えを行うなど「安全・安心なセンター」をスローガンに就業環境の整備 に努めました。
10月の「シルバー事業普及啓発月間」には台風１０号により被害を受け た公共施設の漂着物清掃ボランティアと全会員及び役職員全員によるチラシの配布を行い、シルバー事業の普及啓発に努めました。８月と１２月には 広報紙「シルバーまくらざき」を発行し全世帯配布を行い、またホームページ の定期的な更新など事業内容や活動状況の理解を深めていただくための情報 発信を行いました。
事業開始３年目の「緑のリサイクルによる休耕農地再生事業」においても 新型コロナウィルス感染症拡大防止のため作業を控えたことにより４月及び ５月の実績が前年度を下回りましたが、それ以降、処理量を確保できたため 就業機会が増加しました。その結果、令和２年度も就業延人員、利用者の 満足度ともに設定した事業目標を達成することが出来ました。次年度以降、 自主事業として地域社会の維持・発展につなげていくために作業人員と処理 量の確保に努めていきます。
サポート事業担当者に会員を登用し、事務局体制の整備を行いました。ま
た、役員の責任履行に見合った報奨制度の導入によりセンター事業への積極
的な運営参画を促すなど組織の活性化を図りました。
令和２年度事業報告には、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律
施行規則」第３４条第３項に規定する附属明細書「事業報告の内容を補足
する重要な事項」が存在しないので作成しません。
