令和元年度事業計画
1.現況及び基本方針
高年齢者の就業拡大は、社会保障のみならず経済社会全体に様々な好影響をもたら
しています。被用者保険は60歳以上の被保険者が増加したため保険料収入が増え、
医療費や介護費は就業することにより健康が保持されたためその需要が減り、そして
成長率を押し上げるためには、高年齢者を含めた労働投入量(労働者数×1人当たりの労働時間)の拡大が必要であると言われています。
今後、生産年齢人口が急速に減少していく中で経済社会の活力を維持し向上させる
ためには高年齢者の就業や社会参加が必要であり、そのためには健康寿命を延ばす
ことが重要であるとされています。
そうした状況においてシルバー事業を取り巻く環境の変化に的確に対応した計画的
な事業運営を行うため、2019年度を初年度とし3年を計画期間とするあらたな「中
期計画」を策定しました。この計画を基に、これからも意欲と能力のある高年齢者が
身近な地域で安心して働くことができるよう就労に関する情報の収集と提供に努め、
具体的かつ継続的な地域貢献を通じて、地域で頼りにされる存在感のあるセンターを
めざしてまいります。
2.事業の重点目標
- 会員数の増強と多様な要望に対応した活躍の場の提供
~生きがいを発見できるセンター - 安全・適正就業の推進による就業環境の整備
~事故のない明るく元気なセンター - 組織の活性化と運営基盤の強化
~自立安定したセンター
3.実施計画
- 会員数の増強と多様な要望に対応した活躍の場の提供
- 市民の方々にシルバー人材センターでの働き方、仕事の内容、働く場所等を理解していただくための「仕事の説明会」を毎月開催します。
- 会員、役職員による「ひとり1会員」運動を年間通して実施し、会員数の増加を図りながらワークシェアリングを進めてまいります。
- 地域の高齢者や障害のある方への日常生活の支援策である「ワンコインサービス」の出前説明会の開催やチラシ配布など周知広報に努め、サービスの利用拡大を図り就業の幅を広げていきます。
- センター独自の草払・剪定講習会を開催し、後継者育成を図ってまいります。
- 公共施設での写真展開催、広報紙の全戸配布やチラシの新聞折り込み、ホームページの定期的な更新などセンター情報の発信を強化します。
- 会員の有する資格・免許等を掲載したチラシを新しく作成し、サポート事業担当者がこれを持参して事業所まわりを行い、新規就業先の開拓を行います。
- センター主催のグラウンドゴルフ大会やぶえん枕崎会(互助会)主催の行事に一般市民の参加を促し、シルバー事業の普及啓発と会員募集を行います。
- かごしま国体の運営等に関するボランティア活動、「海の日」と普及啓発月間中の清掃等のボランティア活動や「きばらん海みなと祭」への参加呼びかけなどを行い、地域貢献と会員相互の連携を図る場を創造していきます。
- 安全・適正就業と健康管理の推進
- 新役職員、新入会員を対象とする「シルバー人材センター適正就業ガイドライン」の研修会を開催し、適正な事業運営を推進していきます。
- より多くの会員の方が参加できるよう今年度は健康セミナーを年2回開催し、その他ウォーキング大会や健康相談会など健康づくりための事業を積極的に行ってまいります。
- 交通安全講習会と交通安全教室の年1回の参加、受講を義務づけ、就業途上の交通事故防止に努めます。
- のぼり旗やカラーコーンの設置により「現場の見える化」を進め、飛散防止ネット等保安具・安全具のフル活用により事故防止の徹底を図っていきます。
- 「安全就業のためのチェックポイント」の配布、「安全就業ニュース」などの情報提供を行い「安全=自己管理」という意識の高揚を図っていきます。
- 熱中症見舞金制度の加入を含め予防対策の普及啓発・注意喚起を行い、対策に万全を期してまいります。
- 組織及び運営基盤の整備
- 理事会、各種委員会そして事務局、それぞれ緊密な連携を取るための定期のミーティングを行います。また、役員の責任履行に見合った報奨制度を導入し積極的な運営参画を図ってまいります。
- 職員の能力向上のため「ビジネスマナー講座」開催や先進地視察研修を行い、組織・業務運営に的確に連動した事務局体制を整備してまいります。
- 事業開始2年目となる地域就業機会創出・拡大事業の拡充により財政基盤の充実を図っていきます。
- 空き家管理対策など新規事業の企画・営業などに会員の経験と知恵を組織として生かすために積極的な参画を促してまいります。
4.事業目標
- 会員数 269人
- 受託事業
- 就業延日人員 24,300人日
- 配分金 1億1千1万円
- 労働者派遣事業
- 就業延日人員 5,100人日
- 賃金 2千3百6拾万円