令和元年度事業報告
概要
少子高齢化は一層深刻化することが予想され、企業においてはこれまで 以上に高齢者活用を念頭に置いたビジネス展開を考えていくことが必要と された一年でした。そうした中、当センターの令和元年度事業実績は次の とおりとなりました。
- 会員数 257人 (前年度 266人)
- (請負・委任)
- 就業延人数 19,697日人 (前年度 21,940日人)
- 契約金額 103,779,614円 (前年度 112,865,096円)
- 配分金額 89,641,261円 (前年度 97,313,976円)
- 稼働率 49.4% (前年度 56.0%)
- (労働者派遣)
- 就業延人員 6,547人日 (前年度 6,540人日)
- 契約金額 31,559,993円 (前年度 32,361,491円)
- 賃金 25,340,114円 (前年度 26,127,267円)
会員の状況は、センターでの働き方や仕事の内容を理解してもらうための 「仕事の説明会」を毎月開催し、ポイント制度の積極的活用を促して口コミ による入会促進を図りましたが新規入会者が前年度より10名ほど少なく、 また退会者数が2倍となったため会員数が大きく減少しました。男女ともに 退会者数が入会者数を上回り、特に男性の退会者数は前年度の3倍となり一 般作業分野(草刈・農作業等)や技能分野(剪定作業等)での就業会員不足 がより一層深刻となり、事業実績に大きく影響しました。
受託事業は就業延人員、契約金額ともに前年度を下回り、特に民間事業の 受託件数が200件以上減少しました。また、派遣事業についても就業会員 不足のため、季節的に雇用される農作業関係の契約金額の減少が大きく、賃 金も前年度を下回る結果となりました。受託事業、派遣事業共に新規会員の 確保と後継者育成が喫緊の課題です。
「安全就業のためのチェックポイント」を全会員に配布し、それぞれの 職群で作業をする際、注意する点など再確認し、安全=自己管理という意識 の高揚を図りました。近年多発している高齢者の交通事故の発生状況を受け て県警本部交通企画課の協力による交通安全教室と市、地元警察そして地元 の自動車学校の協力による交通安全講習会を開催し、会員30名が受講しま した。また、高齢者を対象とした新しい免許制度やながら運転の厳罰化など 各種情報提供を行い、交通事故防止に努めました。
7月には市立病院の看護師を講師に迎え健康教室を開催し、また今年度も 見舞金制度に加入し熱中症に対する備えと注意喚起を行うなど会員の健康管 理についても留意し「無事故継続日数365日」を目標に掲げて就業環境の 整備に努めましたが、傷害及び物損事故ともに発生し「事故ゼロ」とはなりませんでした。
事業開始2年目の「緑のリサイクルによる休耕農地再生事業」は剪定クズ 等処理量を年度当初より確保できたため年間を通して就業機会を確保でき、 就業延人員、利用者の満足度ともに設定した事業目標を達成することが出来 ました。しかし、この事業においても就業会員の確保が難しく、作業日程の 調整に困窮しましたので、次年度は事業内容等の情報発信を強化し、腐葉土 づくり等に興味のある方の入会を図りながら事業を進める必要があります。
10月の「シルバー事業普及啓発月間」には公共施設の草刈、清掃等の ボランティア活動とスーパーや量販店でのチラシ配布を行い、センター主催 のグラウンド・ゴルフ大会を開催して会員募集を行うなどシルバー事業の普 及啓発に努めました。また、広報紙「シルバーまくらざき」を年2回発行し、 市全世帯に配布を行い、ホームページを更新するなどシルバー人材センター の事業内容や活動等を理解していただくための情報発信を行いました。
連合会、南薩ブロック主催の研修等への積極的な参加や会員、職員を対象 としたビジネスマナー研修の開催などによりスキルアップを図り、また、 役員の責任履行に見合った報奨制度の導入によりセンター事業への積極的な 運営参画を促すなど組織の活性化を図りました。
令和元年度事業報告には、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律 施行規則」第34条第3項に規定する附属明細書「事業報告の内容を補足 する重要な事項」が存在しないので作成しません。