平成28年度事業報告
概要
国内景気は緩やかに回復し、企業の人手不足を背景に雇用環境の改善が続いており、女性や高年齢者を中心とした労働参加の拡大がみられた一年でした。
そうした中、当センターの平成28年度事業実績は、次のとおりとなりました。
- 会員数 268人 (前年度 259人)
- (請負・委任)
- 就業延人数 23,404日人 (前年度 23,619日人)
- 契約金額 124,814,668円 (前年度 127,259,113円)
- 配分金額 108,872,049円 (前年度 111,115,952円)
- 稼働率 58.6% (前年度 61.0%)
- (労働者派遣)
- 就業延人員 4,110人日 (前年度 3,284人日)
- 契約金額 20,856,990円 (前年度 17,167,277円)
- 賃金 17,263,665円 (前年度 14,245,845円)
入会説明を随時行い、会費規程を見直して入会希望者の手間と負担を減らしたことや人材育成事業の講習参加者が入会したことにより入会者は前年度を上回りました。
また、退会者も前年度より少なかったため年度末の会員数は微増となりました。
しかし、今年度も女性の入会が少なく仕事の依頼に対応できない(就業会員がいない)状態が続きました。
就業現場パトロールや毎月の安全就業朝礼、「事務局だより」などで機会あるごとに安全就業の指導・助言を行ってきました。また、市立病院の看護士の方による健康講話の実施、健康診断の積極的な受診など健康増進策についても取組んできました。
しかし、傷害事故・物損事故ともに発生し「年間事故件数ゼロ」を達成することはできませんでした。再発防止策として車が関係する事故については、県警本部の協力による「交通安全教室」を開催し実技を含めた講習を行いました。
事業開始から3年目を迎えた有償ボランティア「ワンコインサービス」は、利用内容がゴミ捨てなどに限定され、協力会員がなかなか増えないなど昨年度からの課題を克服することは難しい状況が続きましたが、利用者は徐々に増えている状況にあります。市の生活支援体制整備研究会への参加や地域包括ケア講演会での発表など「新総合事業」に関する取組も関係機関と協力しながら行ってきました。
サポート事業については、担当者を2名配置し就業開拓を行った結果、年度途中に人手不足分野である介護関係の就業先が2件増加し、それに伴って就業延人員も目標を達成することができました。そうした目標にむけた取組のなかで、会員数が少なく依頼に対応できる会員がいない、派遣先との料金の折り合いがつかない、など課題もはっきりした年でした。
シルバー人材センターの事業内容や活動等を理解していただくため、ホームページのリニューアルと広報紙「シルバーまくらざき」の全世帯配布を行いました。また、10月の「シルバー事業普及啓発月間」には公共施設の草刈、剪定、清掃等のボランティア活動とともに市民を対象にセンター主催のグラウンド・ゴルフ大会を開催して会員募集を行うなどシルバー事業の普及啓発に努めました。
次年度もシルバー人材センターの基本理念のもと、就業機会の提供はもとより同好会やサークル活動、新規事業の創出や独自事業の企画など会員の自主活動を支援し、センター発展に努めていきます。
なお、平成28年度事業報告には、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施行規則」第34条第3項に規定する附属明細書「事業報告の内容を補足する重要な事項」が存在しないので作成しません。